ペルー滞在記②女子児童養護施設でのワークショップ(細川椎菜)

Hola!

前回の記事からお時間が開いてしまい申し訳ないです。

現在は東京の保育園で保育士として子どもたちと走り回っている毎日です。

今回は私の具体的な活動内容についてお話しさせてください。

私の活動先の要請内容は、施設に入所する児童に対してワークショップや情操教育を行うことでした。

施設内に併設されている学校に行った後の時間にそれぞれ好きなワークショップに参加するのが児童たちの平日の過ごし方でした。

ですが、前回の記事でも紹介したように同施設には多種多様なワークショップがすでにいくつも存在しており、私の存在が必要なのか?と疑問に思うほど充実した内容でもありました。

派遣されて半年ほどは子どもたちとの関係性作りに努めながら、既存のワークショップに一緒に参加し、自分には何ができるだろうと案を練っていました。

ペルーは日系社会が根付いていますが、施設の子どもたちにとって日本人と出会うのは初めてです。日本という国すら知らないほどでした。

せっかくなら日本という国を知ってほしい、日本人の私だからできることをワークショップでやりたいという気持ちが日に日に強くなりました。

カウンターパートや日々お世話になっていた職員のサポートや助言もあって、派遣から10ヶ月ほどが経つ頃には私専用のワークショップ部屋を用意していただき、子どもたちに向けて開催することができるようになりました。

私が行ったワークショップを紹介します。

日本語、習字、ソーラン節、七夕、お月見、折り紙、廃材を使った工作、折り紙ピアス作りと販売です。

日本を知ってもらおうをコンセプトに週3回、様々な内容のワークショップを行いました。

その中でも習字は特に人気で、「日本語で私と家族の名前を書いてほしい」とたくさんの子どもたちに頼まれて書き続けた記憶があります。

写真・日本の行事紹介をしたワークショップ  ©️Shiina Hosokawa

様々なワークショップを行った中でも一番に力を入れていたのは折り紙ピアス作りでした。

先輩隊員に教わったもので、16分の1サイズの折り紙で鶴や手裏剣などを作り、ピアスのパーツと繋げてアクセサリーにするものです。

1枚の紙から様々な形へと変わる折り紙は日本を代表する伝統の一つで、海外でもとても人気があります。子どもたちも職員もとても興味を持ってくれ、教えてほしい、作ってほしいと大人気でした。

材料はあらかじめ用意し、鶴などの折り方やパーツの繋げ方などを教えると想像以上に上手に作り上げることができていました。

施設内で販売するのに十分な数を作り、職員に向けて子どもたちと販売もすることができました。自分たちが1から作った物を誰かが買って喜んでくれてお金に変わるという体験をすることができてよかったと思います。

ピアスのパーツもとても安価で簡単に購入することができるため、私が帰国後も作り方さえわかっていれば子どもたちだけでも作ることができるものを提供できたことは自分の中でも大きな成果であったと思っています。

ここに自分の居場所があるのか、本当に必要なのかと悩み苦しんだ時期もありましたが、ワークショップに通ってくれる子どもたちが少しでも日本に興味を持ってくれて、その時間を楽しむことができたのであればそれが私の存在意義で、成果であったのだと思います。

私が帰国する時に帰らないでほしい、絶対日本に会いに行くと子どもたちから言ってもらえたことはずっと忘れません。

以上が私の活動報告です。

お読みいただきありがとうございました!

細川椎菜

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